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離職率や平均勤続年数のワナ


みなさんこんにちは!
オモワク代表の福尾です。

今回は企業選びをする際に検討材料の一つにあがる、
離職率や平均勤続年数についてお伝えしていきます。

結論から申し上げますと、【数字だけで判断してはいけない】です。
それぞれの算出方法など調べてことはありますでしょうか?
正しく理解し、企業選びの際に活用いただけると幸いです。


■離職率
まず、離職率の計算方式は法律で定義されていません。
基本的な算出方法として用いられるのは、
「一定の期間内」に「退職した人(分子)」を「在籍している人(分母)」の人数で割って、
「100」をかけたものです。


まずはじめの「一定の期間内」に統一の定義はありません。
例えば社員100名の会社で、「1年」の間に5人の離職者がいる場合
「5÷100×100=5」離職率=5%となります。

この期間を3年とするか、5年とするかによって分母・分子の数も変動し、
離職率の数値が変わってきてしまいます。
多くの場合は年度初めからの1年間で計算されることが多いですが、
気になる方は期間について確認してみてもいいかもしれません。

次に「分母」と「分子」が何を指しているか。
例えば、分母が「会社全体の社員数」なのか「新入社員のみ」なのかによっても数値が変わってきます。
分子についても同様です。

大事なのは数値そのものよりも、誰が対象でどの期間における離職率なのか、
その観点を持って見てみるといいでしょう。

では離職率が高い=やばい会社なのか。
これは一概には言い切れないと思います。
ここも数値だけで判断するのではなく、どのような理由での離職が多くなっているのか確認してみましょう。

・業務量やスキルに対して賃金が過小評価されている
・職場の人間関係
・新たなキャリアに挑戦したい
・事業方針の転換によりやりたいこととの乖離が生じた

など、様々な理由があるはずです。
直接企業に聞くこともできますが、なかなか本音で回答してもらえない場合もあります。
(特にネガティブな要因の場合)
そんな時はエージェントに聞いて示唆を求めるのがいいのではと思います。


■平均勤続年数
これは「現在勤務している社員の勤続年数を平均した数字」を表します。
「入社から退社までの平均在籍年数」ではないので注意が必要です。

例えば、毎年大量の新卒採用を行っている企業であれば必然的に平均勤続年数は低くなります。
また、ベンチャー企業のような歴史が浅い企業も同様です。
(創業から5年の会社であれば最大在籍年数が5年となるため)

何となく平均勤続年数が低いと離職率が高いのでは?と感じる方も多いかと思いますが、
算出方法が異なることや数値の背景について目を向けてみると正しく理解できるのではないでしょうか。


今回は数値の裏側についてお伝えしました。
ただ、個人的にはあくまで数値は数値でしかないと思っています。
仮に創業20年の会社で誰一人退職したことがないという企業があったとします。
上記の離職率や平均勤続年数の見た目はいいかもしれませんが、
あなたがその企業とマッチしているかは別物だからです。

やりがいを何に感じるかは人それぞれです。
だからこそ、まずはご自身のキャリアを見つめ直し、自分のできることや ワクワクできることについて整理してみましょう。
その上で今後どうしていきたいかを考え、それが叶う企業に入社することが満足度の高い仕事につながります。


私たちオモワクはそうやって1人1人がオモシロく、ワクワクできるような仕事に就くための
サポートを全力を行いますのでお気軽にお声がけくださいね。お待ちしています。

福尾

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